ひとりオフィスはじめました

後悔なく生きることが目標です

東海道新幹線

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普段はひとりオフィスで仕事しているのですが、週に何度かはお客様のところに打ち合わせに出かけたり、月に2回くらいはトウキョウの本社オフィスに出かけます。
今日は今年最初の本社オフィスに行く日でした。

地方都市在住サラリーマンなものですから、新幹線に乗って出かけます。
昔は特別な乗り物だった新幹線も、今となってはバス並みに、いやむしろバスよりも乗りこなしている新幹線プロな私なわけですが、週に何回も乗るようになっても、あとxx分で新横浜駅に到着しますのアナウンスの前に目覚めるほどにこなれても、やっぱり大好き新幹線。

さて、プロなので新幹線エピソードには事欠かないのですが、なかでもとりわけ大事な思い出がふたつあります。

いまから26年前、未来への希望に満ちた18歳の受験生だったとき
多分あれは、はじめての一人旅、はじめて一人で乗る新幹線だったのだと思います。

東京の大学を受験するために新大阪から乗った東海道新幹線で、当時、もちろんケータイもスマホも、ノートパソコンすらなかったし、受験生だった私は新大阪、東京間を何をして過ごしていたのかなあ。のぞみもデビュー前だったし、3時間くらいかかった記憶があります。

そんな道中、車内販売のおねえさんがワゴンを押してやってきたときに、私の隣に座っていた見知らぬサラリーマンのおじさんがコーヒーを買いました。
そしてそのとき、「こちらのお嬢さんにも」と言って、私にコーヒーをご馳走してくれたのです。
ニッコリと笑って、受験生ですか?がんばってね、と言ってくれたそのときのことを今でもはっきりと思いだすことができます。

品川駅はまだなかったから、東京駅で降りるとき何度もお礼を言って、そのときもがんばってねって声をかけてもらった記憶。その後私は母校に合格したし、母校での4年間なくして今の私はありません。人生の土台あそこにアリです。ありがとうございました、おじさん。

当時のわたしにしたら、お父さんくらいの年齢にみえたおじさんですが、思えば今の私は18歳の娘がいても全く不思議ない年齢に到達し、あのおじさんの歳をとっくに越えていることと思います。
冬、受験の時期に新幹線に乗ると、あのときのことを思い出し、わたしもいつかおじさんと同じことを受験生にしてあげたいと思うのですが、いまだ隣に受験生が座ったことがありません。
ていうか、受験生らしき学生さんを見かけることすらほぼ無い気がするんだけど、なぜなのか。
でもあれかな、このご時世、たとえ隣に受験生が乗ったとしても、知らないオバチャンにコーヒーおごってあげると言われてもお断りなんでしょうね、たぶん。それでもやっぱりもしも受験生が隣に座ったら、がんばってねと声をかけてあげられる余裕のある大人になりたいと思います。がんばります。

今年も受験シーズンが始まったでしょうか。
あれから26年、当時の年齢と同じだけの年をはるかに過ぎたいまでも忘れられない思い出です。


もうひとつの思い出は、心の中にずっとしまってある大事な大事な出来事なので、またいつの日か、書き記したいときが来たら。